「土は財産。私たちの仕事は、野菜づくりよりも先に土づくりです。人間の健康はまず丈夫な身体づくりから。土が豊かなら、自ずと良い野菜 ができると思います」。そう話すのは、3代目の甘利崇雄さん。アマリファームの堆肥は、牛・豚・鶏ふん、食品残渣、竹炭、コーヒー豆の皮などに、地 元の山で自然にできた腐葉土を加えたもの。信州の気候に合った土着菌を活かして発酵させた堆肥を畑にまいているのです。圃場は、高原野菜の産地である小諸市北大井地区。晴天率が高く昼夜の寒暖差が激しい気候と水はけのよい火山灰土壌が野菜の栽培に適しており、甘く て柔らかくシャキシャキとしたレタスが育ちます。標高600m~1300mのエリアに25haを有し、標高差を利用して栽培するので、5月~10月中 旬に渡って収穫できるのも特徴です。このほか、5月下旬~11月は白菜を、7月下旬~10月下旬には有機栽培の長ネギを収穫。どちらも好評を博し ています。また、一年を通じて生産できるように、温暖な群馬県にも圃場を設けています。従業員は13人。平均年齢は25歳と、若さあふれる農場です。「農業のイメージを一新したい」という思いもあり、メンバーはカラフルなアウトドアウエアに身を包み、おしゃれに農業をしています。