― この先、目指すところ

武藤 今後は、どんなこと追求していきたいですか?

 

宮嶋 新しい品種や栽培方法とか、とにかく新しいものをつくっていきたいという想いがあるかな。これから温暖化が進んでいったりすると色々な影響がでてくるから、りんご栽培が今と同じ条件でずっと続くとは思っていなくて。だから、海外でやっているような新しい栽培方法にチャレンジしてみたりとか、そういうこともしていきたいと思うし…。まあ、やりたい ことは、いっぱいあるね。(笑)

 

武藤 色々やるっていうのも、また一つ発信すべき姿ですよね。他の農家さんも「作物をつくるだけじゃなくて、そこから先も自分たちでやっていいんだ!」みたいな気付きを得たり、宮嶋さんたちから影響を受けてる農家さんはきっとたくさんいると思います。

 

宮嶋 俺はお酒造り(ハードサイダー)も完全に農業だと思ってて、これって農業やってる人じゃなきゃ作れなかったりもするから。みんなどんどんやればいいのにって、思ってる。

▲宮嶋さんが作るハードサイダー(Son of the Smith

 

武藤 農家さんの中でも、「作物をつくってそれをそのままのカタチで売って終わり」っていう固定概念を持ってる人は、やっぱりまだまだ多いと思います。

 

宮嶋 農家ってそもそも自分で販売することが不得意だったりするじゃん?  作って届けるところまで自分で完結することにチャレンジしてみるのは、絶対面白いと思うんだよね。

 

武藤 自分で届けるところまで完結してみると、ちゃんとお客さんの声も聞こえますもんね。そうすることで、客観的に自分たちが作ったものを捉えることができたり視野も広がる。そこを感じられてない農家さんって実は意外といるから、もったいないなって思う瞬間はたくさんあります。

 

宮嶋 お客さんの声ってやっぱり重要で、そこから新商品のアイデアに繋がっていくこともあるし、直接声を聞くことでやりがいにもなる。それが農業という仕事をもっと魅力的にすることになるのかなっていうのはすごく思うね。

 


 

―積み重ねられてきた技術や知識を受け継ぎながらも

 チャレンジを続ける宮嶋林檎園。

 まだ見ぬ世界を追い求めて生まれた、「りんご」と「ハードサイダー」。

 ぜひ、一度味わってみてください。

 

今回のオモシロ農家さん

宮嶋林檎園 代表
株式会社サノバスミス 代表取締役
 

 宮嶋  伸光 さん

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