小諸オモシロ農家

10人いれば10通りの農とのかかわり方があります。

小諸市農ライフアンバサダーの武藤千春が、この地で農を営む

オモシロ農家の生き生きとした活力溢れる農ライフをお届け。

 

 

今回のオモシロ農家 #06 吉澤 俊彦  さん

 

 


 

―和歌山県の梅がなぜ小諸に?

武藤 まずは、自己紹介をお願いします。

 

吉澤 小諸市の耳取生まれ。地元の耳取を中心に2004年から和歌山県の南高梅を栽培しています。

 

武藤 なぜ、和歌山県の南高梅をこの小諸の地で栽培することになったんですか?

 

 

吉澤 和歌山県の梅の生産量は全国の60%を占めています。ですが、ここ最近は地球温暖化が原因で生産量が落ちてきています。暖冬の影響で、梅の木の根が休まらず、収穫が終わって11月、12月には花が咲いてしまうんです。花が咲いても受粉を助けてくれるミツバチが飛んでいないので、受粉がうまくいかずに生産量が落ちてしまいます。梅の木は働き詰めのブラック企業のようですね。そんな時に、和歌山県の梅栽培の関係者が栽培の北限を調査したのが始まりでした。小諸は、花をつける時期とミツバチが飛来する時期が重なっているんです。

 

藤 小諸の気候は梅の栽培に適しているんですね。

 

吉澤 そのとおりです。

 

吉澤 小諸市と梅は密接な関係にあります。小諸市の市章も梅の花がモチーフになっていますし、梅花教育も行われています。梅には親しみがありました。それも梅栽培を始めた理由のひとつですね。

 

 

―副業から始まった梅栽培

 

吉澤 もともと梅栽培は副業から始まったものでした。ミカンやお米の栽培の合間にやっていたものが、だんだんと需要が高まっていったんです。梅の栽培期間は半年と短く、消毒の回数もすくないため、畑に行く回数も少なくていいんです。設備投資も少なくていいので、副業には向いています。実際に副業として始める方もいますよ。

 

武藤 梅の栽培を始めてどうでしたか?

 

吉澤 はじめは実がつかなかったんです。梅の栽培だけで独立してやっていけるわけでもないし、やめようと思ったこともあります。和歌山県で1-2位の規模で梅を栽培する農家のところへ研修にいったり、実際に小諸の地で栽培指導を受けたりしました。始めに植栽してから3年目に、梅の木を植えなおしたんです。そうしたら1本の木から40-50㎏とれるようになったんです。手をかけたらかけただけうまくいくことに感動しました。その経験が梅の栽培にのめりこむきっかけですね。

 

 

―梅が持つ可能性は無限大

吉澤 これは令和紅梅という品種です。

武藤 真っ赤ですね。

吉澤 鈴なりにたくさん実が付きます。これをお酒につけると、きれいな琥珀色の梅酒ができます。

武藤 この令和紅梅はここで吉澤さんが作られた品種ですか?

吉澤 この品種は和歌山県から送り込まれてきたもので、非常に優秀な品種なので蔵元から商標登録の名前を考えたらどうかって言われたのが最初ですね。ちょうど年号が令和に変わるタイミングだったので”令和紅梅”と名付けました。

 

―梅栽培を次世代へ

吉澤 梅は健康食品としても注目を集めています。しかも、捨てるところが少なく持続可能な食品の一つでもあります。梅にはすごく魅力があるんです。今後は様々な人が梅と出会う機会を作って、後世に引き継いでいきたいですね。若い人たちが一生懸命になれる環境づくりをしたり、継続して栽培できるようにするのが目標です。

 

武藤 梅に対しての栽培の面もそうですが、信州の南高梅を小諸から広めていきたいですね。

 

ヴィジョンあさま

吉澤俊彦  さん

〒384-0808  長野県小諸市御影新田2529-1

HP https://reiwakoubai.com/