小諸オモシロ農家

10人いれば10通りの農とのかかわり方があります。

小諸市農ライフアンバサダーの武藤千春が、この地で農を営む

オモシロ農家の生き生きとした活力溢れる農ライフをお届け。

 

今回のオモシロ農家 #08 株式会社井沢 井澤 みつ江さん

 


武藤 では、さっそく自己紹介をお願いします。

 

井澤 シャインマスカットを定植して今年で5年目になります。井澤みつ江です。

 

武藤 小諸市で栽培しているほとんどがワイン用ブドウなので、生食用ブドウの棚を小諸で見たのは初めてですね。
植えて5年目の木でも、結構しっかりこれだけの量なるんですね。

 

井澤 最初台風で倒れたり、動物にほとんど食べられてしまったり…。3年目にやっと少量とれるようになりました。この棚は、もともとあった棚を借りていて、自家用にほんのちょっとのつもりで24、25本植えたんです。今年一気に増えました。

武藤 販売先はどのようなところですか?

 

井澤 今年初出荷で、JA佐久浅間に出荷します。あと、”はぶき”のようなものは直売所に出すようにしています。去年はものがよくなくてほとんど直売所か自家用にしていましたが、今年は、摘粒もして形がいいものができました。

 

武藤 さっそく畑を見させていただきます! 自家用で始まったとは思えないくらい立派ですね。

 

井澤 栽培技術はJA佐久浅間さんや農業農村支援センターに教えていただきました。

 

武藤 立派ですね、粒がかなり大きい!

 

井澤 去年は間延びしてしまって上手にできなかったけど、今年はちゃんとできました。

 

武藤 小諸で生食用ブドウやシャインマスカットって見ないですよね。

 

井澤 最初、始めたとき小諸でシャインマスカットは初めてだよって言われました。

武藤 フルーツ大国の長野県で、小諸はワイン用ブドウの栽培が盛んですよね。井澤さんもワイン用ブドウを栽培していたそうですが、なにか違いってありますか?

 

井澤 シャインマスカットは房の一番下を残します。実は房の一番上のところにも粒がついていたんですが、上のほうから摘粒していくと粒がこんなに大きくなるんです。カラスとかは、美味しいのを知っているから棚の上からつついて食べちゃうんです。カラスが食べた房は味があっておいしいんですよ。摘粒せずに全部残すと房の上のほうが甘くなったり、味がバラバラになってしまうんです。

 

武藤 味がさっぱりしているから、どんどん食べちゃいますね。すごくおいしいです。長野県の他市町村でもぶどうをやっているところが結構ありますよね。もともと自家用で始めたシャインマスカットですが、定植して5年経って今後はどのようにしてしていきたいですか。

 

井澤 いま畑が隙間だらけで、鳥がうえからつつくから隙間を埋めて広げていきたいですね。やっぱりおいしいシャインマスカットができると嬉しいし、人にあげるとすごく喜んでもらえます。次の世代が引き継いでやってくれればいいですね。作業自体は苦にならないんです。ワイン用ブドウを栽培していたので、剪定や誘因には慣れているからですね。

井澤 加工ブドウでも病気ってあるんですけど、今年は病気もなくて、よかったです。ただ今年は気温が高すぎて日焼けになってしまったんです。ブドウの軸が青いまましおれていってしまうんです。自然との闘いだけど、きれいなシャインマスカットを見ると本当にうれしくなります。作業を手伝ってくれている方たちも見たら喜んでくれると思います。

 

武藤 小諸でシャインマスカットを始めるのはチャンスですよね。

 

井澤 苗も値段が高かったけど植えておいてよかったです。

 

武藤 井澤さんのシャインマスカットを食べたい方はどこにお問い合わせすれば?

 

井澤 株式会社井沢で検索していただいて、お早目にお電話いただければと思います。注文をして取りにきていただいても大丈夫です。

 

武藤 シャインマスカット、美味しくてたくさん食べてしまいました(笑) 若い人たちに就農してもらって「農ライフ」の輪が広がったらいいですね。