ひしの直売所 – ひしの南蛮

 

ひしの直売所 – ひしの南蛮

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地区で育て継いでいる伝統野菜です。

小諸市の山側を走る浅間サンラインを軽井沢から上田方面に向けて走っていくと右手に眺望一番ひしの直売所があります。標高800mから1000mの高地で、湧水にも恵まれている菱野地区は以前から野菜作りが盛んで、5月から12月までの営業期間中には人参、キャベツなどの野菜が直売所に並び、県外から買いに来るお客さんもいるほど。中でも人気があるのが、ひしの南蛮です。
06_hishino_02ひしの南蛮は昭和18年頃、同地区の住民が朝鮮半島から持ち帰った種をまいたことから栽培が始まったと言われています。アオトウガラシの一種で、ピーマンの上下を潰したようなコロンとしたかわいらしい形。現在は地区内の20軒の農家が組合を作り生産を行なっていますが、交配をさけるため、毎年区内の専用の畑で種をとり、苗から作り続けています。平成21年には長野県の〝信州の伝統野菜〟に認定され、一層人気が高まりました。成熟する前の小さいうち(卵の半分くらいの大きさ)に収穫するため、果肉が薄く柔らかいので、種やヘタまで全部食べられるのだそうです。「皮が破れやすいので、炒めるときに箸は使わないでとレシピに書くくらい柔らかいんです。含め煮や天ぷらもいいけど、旬のものを素揚げで食べるのが一番美味しいですよ」と原田義政組合長。収穫時期は7月初旬から10月頃までですが、秋になると辛味が出てきてしまうので、7月から8月いっぱいが一番の食べ頃です。

 

地域の食材ということで、昨年は小諸市内の小中学校の給食の食材として使われたほか、しなの鉄道の観光列車「ろくもん」でも前菜の食材として使用されたそうです。「初めて(ひしの南蛮を)食べた方に〝おいしいねえ〟と言われるのが一番嬉しい。作る励みになりますね」(原田さん)。名前の通りの見晴らしと旬の野菜、どちらも地区の自慢です。

 

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  • 7~10月
  • 直売所に
    電話、FAXでご連絡ください
  • ひしの直売所
    営業期間5月~12月
    ※12月の営業は週末
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