ワインと農に魅せられ、自然に囲まれた小諸の地で、

ブドウづくり、ワインづくりへ情熱を注ぐ生産者がいます。

その想いを、自身もワインづくりに取り組む

小諸市農ライフアンバサダーの武藤千春がお届けします。

 


#04 Greve.t Komorokko Farm & Winery

 

 

―Greve.tはどんな会社?

 

小船:私たちの会社は2016年から、ワイン造りに適した環境を求め、日本中を探し始めました。

2019年に、耕作放棄地の開拓をスタートさせ、現在では約7haの畑でブドウを栽培しています。

今年の春には、飯綱山公園にワイナリーやレストランをオープンしました。

移住したタイミングで開拓した畑4haがちょうど今年から収穫できるようになるので、一気に忙しくなりますね。

今年からワイナリーでの初めての醸造が始まります。

武藤:楽しみですね。

 

小船:周りからは、”プレッシャーでしょ”と言われることも多いですが、経験としてはありがたいですね。

初めてなので、今はロジカルにやっていきますが、慣れてきたらある程度感覚的にできるようになると思います。

自分なりに考えてやりたいことをやっていけたらいいですね。毎日が目まぐるしいので走りながら考えている感じです。

 

武藤:醸造するワインはどんなイメージですか?

 

小船:いわゆるヴァン・ナチュールと呼ばれるような自然派のワインですね。

そういったワインはネガティブにとらえられる瞬間もあるけど、それにしかないおいしさというものがあるんです。

醸造するときに、何かを加えるというよりも、見守る。ブドウがどんなワインになりたいのか自分が理解する。

最初は難しいことも多いけど、自分がやりたいことが体現できるようにしたいです。

ーやってみないとわからない。

 

小船:やってみないと、わからないことって多くて。

ブドウの栽培から、ワインの醸造まで実際にやってみてわかると思う。

やりたいことをやって来年こうしたいというイメージがわいてくるんです。

そういったイメージがワインの個性につながってくるんです。

どれだけ多くの時間経験を積んだか、よりも、どんな思考の下で経験を積んだのか、っていうのが大事だと思っていて。

小諸市に移住して、まだ3年なのですが毎年いろんなことが身に付きました。いろんな発見があって、刺激にもなりました。

やってみないと、わからないけど、考えながらやっていくうちに感覚としてわかっていくと思います。

生真面目にやるというよりかは、自分なりに楽しいと思えるように工夫してやっていきたいです。

量をこなすのも大事だけど、思考することのほうが大事です。

今は、草刈とか誘因とか作業が多く、気温も高いので過酷なことも多いけど、結果としてブドウの果実につながって良いものができるので頑張れます。

そのときの苦労も最終的にはいい思い出としてワインと一緒にワインボトルに詰まっています。

 

ーブドウチーム

 

武藤:グレーベの皆さんと、畑で作業をする機会が多いんですけど、皆さん作業中も休憩中も本当に仲が良いですよね。

 

小船仕事ではあるけど、自分の好きなことをやっているから、楽しくないとやっている意味あるのかなって。

ワインのことはまだまだ勉強中だから、みんなで切磋琢磨しています。

「仕事は仕事」という風に割り切るのではなく、楽しみたいと思える環境を作れたら良いなって思っています。

それぞれ目指すところは違っても、コミュニケーションをとることでいいチームワークができると思います。

 

武藤:今は畑で作業するのは何名ですか?

 

小船:今はアルバイトの方を含めて6名です。

 

武藤:6名って少ないですよね?!畑が7haあるってことは1人あたり1ha以上ある、、ってことですよね。

 

小船:たまにレストランの方からも手伝いに来てもらっています。

ブドウチーム6人で束になって頑張っていきたいですね。

株式会社Greve.t

栽培醸造家 小船 睦巳 さん

小諸市大字諸東房151-1

℡&FAX:0267-41-0042