山茶花(さざんか)の花寿司、どうさん湯、ブロッコリーとホタテの醤油麹炒め

十一月八日 立冬

 

山茶花の花寿司

どうさん湯

ブロッコリーとホタテの醤油麹炒め

りんご(松沢農園、サンふじ)

Recipe:

 

「山茶花(さざんか)の花寿司」

材料 1本分)

酢飯(白) 400g

酢飯(ピンク) 120g

ほうれん草 60g

山ごぼう漬け 1本

かんぴょう 4本

のり 3枚

-酢飯(ピンク)の材料-

ご飯 100g

桜でんぶ 大さじ2

梅酢 大さじ2

作り方)

  1. 炊いたご飯に寿司酢を混ぜ酢飯を作る。ピンクの色付けの材料を混ぜ別にピンクの酢飯も作る。ほうれん草は茹でて水にとり、絞って水気を切る。
  2. のり1枚を5等分に切り、ピンクの酢飯で細巻きを5本作る。5本を丸く束ね、中心に山ごぼうを入れてすだれで巻いてまとめる。これが花びらの部分になります。
  3. すだれの上にのりを1枚をのせ、白い酢飯を一面に広げる。手前から1/3の所にを置く。2/3から向こう側に酢飯の山を2つ作り、のりを2/3に切ったものを山にかぶせて置く。その中心の溝にかんぴょう、山の両端にほうれん草を置く。手前から巻いて整形する。かんぴょうが茎、ほうれん草が葉っぱの部分になります。切ってみると、断面が山茶花の絵になっています。花寿司は信州の郷土料理の一つ、今日はその山茶花バージョンです。

 

「どうさん湯」

材料 1杯分)

信州みそ 大さじ1

削りがつお 大さじ1

とろろ昆布 大さじ1

湯 200cc

青ねぎ 少々

作り方)

お椀に直接、みそ、削りがつお、とろろ昆布を入れて、湯を注ぎよく溶く。刻んだ青ねぎを添えていただく。信州に伝わる即席のみそ汁です。戦国時代、曲直瀬(まなせ)道三という医者(斎藤ではないです)が、みその効用に着目して考案したという、風邪のひき始めに飲まれていた当時は薬だったようです。小諸の山吹みその森社長に教わったレシピです。

 

「ブロッコリーとホタテの醤油麹炒め」

材料 約2人分)

ホタテ(貝柱) 5個

ブロッコリー 1房

有塩バター 30g

自家製醤油麹(作り方は下記参照。もちろん市販のものでも良いです) 大さじ1

作り方)

  1. ブロッコリーは小房に切る。軸も皮をむいて一口大に切る。2〜3分茹でて冷水にさらし、水気を切る。
  2. フライパンを熱し、バターを入れ、ホタテをソテーする。ホタテが色付き炒まったら、のブロッコリーを加えてサッと炒め合わせる。醤油麹を加えて軽く混ぜ合わせ、器に盛る。寒さがますとますます美味しくなるブロッコリーは、今日は水口さんのもの。小諸のブロッリーは軸がしっかりしていて、実は軸の方が栄養価が高いので余さず使います。

 

「自家製醤油麹」

材料 作りやすい量)

醤油200cc

麹200g

作り方)

タッパーに材料を入れ、よくかき混ぜ、常温で放置する。1日1回かき混ぜ、約1〜2週間で完成します(冬場は3週間ほどかかることも)。冷蔵庫で3ヶ月くらい保存可能。炒め物のほか、お肉やお魚を醤油麹でマリネして焼いたりしても美味しいです。

 

冬の始まりの日。

小諸では、陽は短く、夜は冷えてきて、寒暖差も大きくなってきました。

秋まで大活躍してくれた、畑の土の中の微生物たちも、そろそろ冬眠に入るときですね。

私たちもこれから冬眠モード。栄養を蓄えたい時期です。

小諸の野菜は、元気な土から生まれるため、栄養価がとても高く、その栄養を蓄えるにはうってつけ。

そこで小諸の野菜を美味しく食べるために、こだわりたいのは、実は調味料です。

味わいも濃い野菜ですので、使う調味料も必要最小限でよいのですが、

良い調味料でないと小諸の野菜のパワーに負けてしまう感じがします。

小諸の土は美しい茶色。良い調味料もまた、特に味醂など美しい茶色をしています。

土壌微生物にしろ、発酵にしろ、きちんとした働きがあると、目にも美しく感じる茶色になるのでしょうか。

何やらそこに共通するものを感じます。

醤油麹のように時には自家製もしてみて、元気な野菜と良い調味料から、冬眠へ向けて、

「茶色パワー」を存分に体に取り入れるとしましょう。

そうそう、小諸ではこの時期、毎週のように取れるりんごの銘柄が変わるが楽しみです。

今日は松沢農園のサンふじ。美味い!