きれいなピンク色に咲きほこる桃の花です。
ちょうどお仕事をしている方がいたので、「すみません!!桃畑の写真とってもいいですか!」と声をかけてみました。
「どうぞ!入ってください!」と快く受け入れてくださったのは、小諸市にお住まいの塩川勇夫さん。
塩川さんの桃畑に入っていくと、「あれ?桃の木ってこんなに低かったかしら??」と驚きました。
桃の木の枝はわたしの手が届くぐらいの高さで、見あげなくても桃の花をとても近くで見ることができたんです。
「桃の花ってこんなに近くで見られましたっけ?」と聞くと、「横に伸びた枝を大切にして仕立てたんだよ。
おかげで作業もしやすくなってね。」とにっこり。
低木で、支柱もなく1本の桃の木が自分の力だけで枝を支える仕立て方に到達するのに13年かかったのですって。
「この仕立て方は、僕のオリジナルなんだ。まだ名前もついていない。」との言葉に、またびっくり!
「次の畑も見に行こう!」と連れて行ってくれたのは、昔ながらの開心自然形(Yの字仕立て)の桃畑
どっしりとしていて、桃の木の中でも長老クラスです。
次に連れて行ってくれたのは、1本の主とする枝を斜めに伸ばした「斜立仕立て」の桃畑
わー!桃の木が全部同じ方向を向いている!
「この仕立て方でね。日光をたっぷり浴びることができるようにしているんだよ。」と塩川さん。
桃の木にはいろんな仕立て方があることを初めて知りました。
今の時期に行う作業は「摘蕾(てきらい)」といって花のつぼみを選別し、どの花を残して実を付けるのか見分けていのですって。
25cmくらいの枝だと桃の実1つ、40センチくらいだと2つ実がなるのだとか。
「また、桃が実るときにお邪魔してもいいですか?」
にっこりして「いいよ、見に来てよ!」と塩川さん。
またひとり小諸のすてきな方に、出会うことができました。
おいしいこもろ