-自分スタイルの楽しみ方とは

 

武藤 なんかすごいマニアックな話でもいいですけど、ご自身が色々やっていて「自分の農ライフの中でこれが面白いんだよな」っていう、ポイントとかってありますか?

 

中沢 機械作業が一番好きなんですよね。機械乗って作業するのが好きなんで乗ってる時は楽しいですね。

武藤 それまた新しい視点ですね。なんか、あんまり居るようでない気がする。みんなやっぱり土と触れ合ってとか、植物の成長をこう細かく見てハマっちゃうみたいな人が多そうです。

 

中沢 それももちろん楽しいですけどね。けれど、やっぱり俺はそういう機械作業が一番楽しいような気がします。

 

武藤 確かに、私も今年からワイン用のブドウをはじめて、野菜はちっちゃい畑でやっていたので手作業でだったんですけど、今年からトラクターとかいろいろ乗るようになって、かなり楽しいですね。ちょっとアトラクションに乗ってる気分になります。それも、一見農ライフとはかけ離れてるように思えるけど、農作業の中では大事な作業っていう。そういう面白さもありますよね。

 

-農家の未来・若い世代に向けて

 

武藤 私はこの小諸に来ていろいろな農家さんと喋って、十人いれば十通りの農ライフがあるなと思っていて。趣味感覚で農に触れてる人もいれば、もうめちゃくちゃ探求してやってる人とか、いろいろじゃないですか。こうやって農機具に乗ることを楽しんでいる農家さんもいて。中沢さんにとって、自分が心地いいなって思う農ライフはどんなものですか?

 

中沢 うーん、あんまり考えたことないですね…。

 

武藤 中澤さんは、お父さんの背中を見て楽しそうと思ったり、実際に自分でやってみて楽しめたり、そうやって選択ができる環境にいたと思うんです。だけど、都市部にいるひととかYouTubeを見ている若い世代のひとって、なかなかそういうものに出会うきっかけとかタイミングが多くはないんですよね。私はたまたま小諸に来てコロナ禍ですごい時間ができたので、畑やってみたら「ハマっちゃった」という感じなんですけど、この記事や動画を見て「あ、お米づくりってそういう感じなんだ」「たしかに、農機具乗ってみたいかも」とか、そういう何か一つの入り口ができたらいいなって、私は思っていて。

 

中沢 私もそれは思うんですよね。さっき武藤さんが言われたように、十人いれば十通り違うものを作る。そういうものを集めて販売していくと、これは美味しいだのなんだのって賑わいが出てくると思うので、やっぱそういう農業をしたいですよね。今の時代の感覚でいうと「田畑をでかくして大量に作れ」という感じなんですが、俺はなんていうんですかね。個人で作って「違いのあるもの」を味わってほしいな、と。そういうものを販売ができればいいなって思ってますね。

 

武藤 で、ちゃんと自分の目の届くところに届けて、反応を得てっていうのが、やっぱり次のやりがいにもつながっていく。

 

中沢 そうなんですよね。じゃあ来年も一生懸命米作ろうってなるので。俺は今いる小さい子どもたち、小学生とかそういう子たちと一緒に、「つくる喜び」を伝えていきたいなって思います。

武藤 是非、色んな人に農に触れてもらって自分に合った農ライフを見つけて楽しんで、私たちもそういう仲間がさらに増えたら、より楽しくなります。そうやって小諸の農が盛り上がったらいいですよね。

 

中沢 そうですよね。小諸市がそうやって、盛り上がっていけば。

 

武藤 私も今年からお米頑張るので、是非、今後とも農ライフ仲間として、よろしくお願いします!

 

中沢 よろしくお願いします。

 

武藤 素敵なお話、ありがとうございました。

 

ナカザワ

代表 中澤 和貴 さん

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